和を以て世界を制す／パティシエ 辻口博啓

10月 パエティシエ 辻口博啓は、フランス・パリにいました。
チョコレート版ミシュランといわれる「サロン・ド・ショコラ」に挑戦するためです。

サロン・ド・ショコラ
チョコレートを味・素材などで評価
６段階に格付けされる

来場者数は10万人以上！

実家の和菓子屋の再建を果たした辻口さんの次なる目標は、
このコンテストでの最高位での受賞

参加するのは日本でも高い人気を誇る巨匠「ピエール・エルメ」や
「ジャン＝ポール・エヴァン」など世界各国から選ばれた170人の一流パティシエ

コンテストに出品するチョコレートは全部で５種類

その中の１つ、ハイビスカスの食用種 “ローゼル”を使ったチョコレート

今までハイビスカスを使ったチョコレートは作られていない
“みんなが知らない味の世界”そういうものを引き出したい

食べた瞬間 ジャム状にしたローゼルの香りが口に広がる
未だ まだ誰も知らない新たな味の世界のチョコレート

さらに、“山椒”を使ったチョコレート

辻口さんが勝負をかけた「和を以て世界を制す」ための食材

フランスでは馴染みのない食材
だからこそ山椒を使ってフランスの人たちを驚かせたい

そんなチョコレートを目指して作りました。

山椒の風味がふわりと広がる生クリームと
上質なチョコレートとの斬新な出逢い

フランスの新たな舞台で披露されたのは、
このハイビスカス ロゼースと山椒に
プレーンとゆず、パイナップルを加えた５種類のチョコレート

どれも至極の逸品

最高位に選ばれるのは、170人の中からわずか12人

しかし、辻口さんは、その12人の中に入り、
初挑戦にして見事 最高位を獲得!!

ジャン＝ポール・エヴァンは、最高位に輝いたものの
あの巨匠 ピエール・エルメは落選という厳しい戦いでした。

この時 受けた賞賛を…

夢を後押してしてくれた人・母に贈りたい

母への感謝を胸に辻口さんは新たな夢を追い続ける